和菓子の種類って難しいなぁ。
先日出されたお菓子は?
おかき?煎餅?あられ?
どれも干菓子であることは間違いないだろうけど、実際なんだろう?
今回の記事では、和菓子の中でも定番の煎餅,おかき,あられのそれぞれの特徴や違いをご紹介しています。
煎餅とあられ、おかきの共通点
まずは、見た目で似ている点からご紹介します。
材料
原材料は、少し違います。
煎餅は、「うるち米」
おかきとあられは、「もち米」です。
うるち米ともち米の違い
うるち米とは、普通に食卓で「ご飯」として出されているお米を指します。
実際に10㎏、5㎏等のお米のパッケージを見ると、「うるち米」と記載されている商品があります。
8割がアミロペクチン、2割がアミロースです。
もち米は、お赤飯やお餅をつくる時に使用するお米。
デンプンにアミロースを全く含んでおりません。
そのため、粘りがあります。
でんぷんアミロペクチンで100%できています。
見た目の見分け方
煎餅は、薄く伸ばして焼き上げた平らに近い米菓。
あられとおかきは、明確なサイズの決まりはありません。
一般的には、小さいサイズをあられ、大きいサイズをおかきと呼んでいます。
煎餅,あられ,おかきの歴史
それぞれの歴史について、解説します。
煎餅の発祥や歴史
発祥は、紀元前202年から紀元前8年頃とされています。
もともとは中国の宮廷でおめでたい日の食前に加えられていた特別な食べ物とされています。
この流れは、和菓子の歴史と同じですね。
煎餅は、中国から日本に伝わったお菓子です。
歴史を振り返ると、飛鳥時代にまで遡ります。
当時は、小麦粉と水を練ったものを油で煎ったものでした。
現在の外見や味に変わったのが、明治時代。
日光街道の宿馬町だった草加宿のおばあさんが、売れ残った団子をつぶして焼き上げたのが始まりだと言われています。
まさに、庶民の味ですね。
あられの発祥と歴史
あられは、時代が違います。
奈良時代。
同じように、宮廷で海外からの客へのおもてなし料理としてふるまわれていたのが始まりです。
当時は、こめこを炒ったものであったといわれています。
語源は、空から降る「霰」に似ているということからつけられました。
何が似ているのか?
答えは、作り方の工程です。
餅を煎る際に音を立てて跳ねる。
この様子をとらえたことから名付けられたといわれています。
おかきの発祥と歴史
おかきは、「かきもち」の女房言葉。
女房言葉とは、室町時代初期頃から宮中や院に女房が使い始め、その一部は現在でも用いられる医パン的な言葉のこと。
お餅は、古くからお供え物として扱われていました。
正月の鏡餅を食べる際に手で割ったことから、「手で欠いた餅」ということで、「てかきもち」となり、「おかき」になっていったといわれています。
煎餅、あられ,おかきの種類
今では、ご当地品として、オリジナルの味付けをする和菓子が多くなりました。
おつまみのひとつで使えることから、食品メーカーもさまざまなアイデア商品を生み出しています。
あられの種類
上技物あられ、上物あられ、波者あられの3つがあります。
あられ職人がいます。
巧みな技の競い合いで生まれた技術を区別されています。
味の種類も色々あります。
たとえば、小舟、味噌、エビサラダ、サラダ、上のり巻、昆布、のり千枚、落花、えびなどもあります。
煎餅の種類
厚焼き、蒲焼き、揚げ、海苔など種類は豊富です。
味もざらめ砂糖を使用したものやのりを巻いたものなどいろいろな種類を楽しむことができます。
パリッという音と食感は、「煎餅」として親しまれています。
煎餅、あられ,おかきは日持ちもする
普通のおせんべいなら、90~180日程度。
揚げ煎餅なら、60~120日程度。
ぬれせんべいの場合は、15~60日程度と言われています。
揚げ煎餅の注意点
油を使っているので注意が必要です。
保存状態によっては、鮮度が落ちてしまうのがポイント。
油は光を浴びると酸化しやすいため、高温多湿を避けることもポイントです。
おかきの日持ち
おかきは、素焼きなら、90~180日、揚げは60~120日。
ぬれの場合は、15~60日とぬれせんべいが一番賞味期限が短いのが特徴です。
どんな商品でも、保存方法と賞味期限は確認しておきましょう。
その上で、しける、腐るなどの変化だけでなく、味が劣化する前にお召し上がりください。
参考サイト