甘酒とは?栄養や効能【甘味飲料の歴史】

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こんにちわ。

慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。

今回の記事では、甘酒の栄養や効能、歴史についてわかりやすく解説します。

甘酒とは?

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甘酒は、日本の伝統的な甘味飲料の一種です。

別の言い方では、「甘粥」とも呼ばれています。

甘酒には、2つの種類があります。

酒粕から作られるものと米麹から作られるものがあります。

ノンアルコールを選びたい方は、米麹のものを選びましょう。

甘酒のアルコール度数

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麹甘酒は、アルコール0%となっています。

米と米麹から作られている甘酒にはアルコールを一切含んでいません。

甘酒の栄養

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甘酒は体に良いって本当?

ブドウ糖やビタミン、ミネラルが豊富ですので、子供から妊婦の方でも飲むことができます。

【配合されている栄養素】

  • チアミン(ビタミンB1):0.01㎎
  • ビタミンB6:0.02㎎
  • ナトリウム:60㎎
  • 水溶性食物繊維:0.1g
  • 葉酸:8㎍

上記は、日本食品標準成分表に基づくデータとなります。

一方で、ビタミンCやビタミンDは含まれていません。

甘酒の効能

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甘酒には、食物繊維とオリゴ糖が豊富ですので、腸内環境を整える働きがあります。

具体的には、腸内の善玉菌が増殖し、食物繊維によって庁が刺激されることで、排便がスムーズになるといわれています。

便秘がちになる方にもダイエット中の方でも腸内環境を整えることがメリットになります。

他にも、ビタミンB群(ビオチン)による髪の毛の主成分であるケラチンの合成を助かる働きもあります。

乾燥するシーズンで髪が傷んだり、発毛、育毛の作用を期待する方にもハリやコシを回復させるという良い影響を与えるといわれています。

甘酒を飲んだら、白髪が軽減したという声もあります。

米麹から作られている甘酒には、コウジ菌が含まれています。

コウジ菌には、消化吸収を助ける働きがあるため、免疫力向上や疲労回復などにも役立つと言われています。

つまり、美容やダイエットを目的とする方にとってもおすすめの飲料といえます。

 

甘酒を飲む量の目安

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甘酒にはアルコールが含まれていないため、飲みすぎてしまう人も多いです。

太りやすいの?

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甘酒は、カロリーが高いため、飲みすぎることで太りやすいのが注意点となります。

他にも、血糖値が上昇しやすいことで、妊婦の方でも糖尿病のリスクが考えられます。

1日に200g程度を目安とすると良いでしょう。

甘酒を飲むタイミング

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甘酒を飲むタイミング毎の効果についてご紹介します。

ダイエットや美容目的の方には、朝がオススメです。

勉強や仕事を頑張りたいという方には、昼がオススメです。

安眠やリラックス効果を期待している方には、夜がオススメです。

 

甘酒の歴史

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甘酒の存在が歴史的に記されているのは、奈良時代の「日本書紀」からとされています。

288年頃には、誇大の先住民が応神天皇に「こさけ」をささげたという記述が残されています。

「こさけ」とは、米や麹でつくられたお酒のことで、麹甘酒のルーツといわれています。

神への供物から庶民の嗜好品になったのは、江戸時代といわれています。

江戸時代には、庶民の中で、通年飲まれていたそうです。

特に夏の需要品として、夏バテ防止や疲労回復のための栄養ドリンクとして重宝されていたと記されています。

庶民にとって、手の届きやすい価格に設定するためには、幕府は甘酒の上限価格を設定したという記録もあります。

つまり、歴史としては千年以上の歴史を持つ飲み物となります。

大晦日や桃の節句などの行事食として親しまれているのです。