こんにちわ。
慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
ところで、老舗ってどんなお店のことを意味しているのでしょうか?
言葉としての使い方は?
こんなご質問をいただきましたので今回の記事でご案内をしたいと思います。
老舗の意味や使い方
「老舗」とは、一般的には、「しにせ」と読みます。
しかし、「ろうほ」と読んでも間違いではありません。
意味
国語辞典で意味を調べると、以下のような内容になります。
「代々続いて同じ商売をしている格式・信用のあるお店」
つまり、創業何年以上とか何代目といった具体的な決まりはないのです。
日本には、老舗がたくさんあります。
「帝国データバンク」の調べによると、約33,000社も存在しているそうです。
歴史について
業種、職種を細かく見ていくと、文化財建造物などの復元を行うような会社では、創業500年以上という会社もあります。
そもそも会社という組織が誕生したのは、聖徳太子の時代にまで遡ります。
語源
老舗は、「似せて行う」とか「家業を継ぐ」といった意味を持つ「仕似す」「為似す」といった「しにす」が語源といわれています。
つまりは、似せることから始まったとされているのです。
それがやがて、「店舗」の文字から、「舗」をとって、年老いていることと合わせて、「しにせ」という漢字として選ばれたといわれています。
言葉の使い方【例文】
例えば、以下のような使い方があります。
例文1.老舗の和菓子屋さんの羊羹が食べたい!
例文2.老舗の旅館のおもてなしを受けてみたい!
など、類義語としては、名門とか格式などと同じような使い方です。
老舗は何年以上?
先ほどの国語辞典上では、具体的な年数を記載していません。
しかし、一般的に何年続いていたという時、「東京商工リサーチ」の調べでは、「100年以上」を「老舗企業」として定義することが多いようです。
このあたりが、辞典などで意味を調べた時と、ギャップがありますので、難しい部分ですね。
周囲にほとんど30年、40年以上のお店が無い時には、使ってみるのも良いのかもしれませんね。
歴史的な表現としては、「風情」「情緒」「アンティーク」等の言葉を使っているものもありますね。
先祖代々事業を受け継いでいる企業や団体は今なお世界にもたくさんあります。
長年の伝統と職人の技術を引き継ぎ、今の時代に生きる人にも同じ味を届けているお店の味を一つでも多くお楽しみいただきたいと思っております。