サクサクと軽い食感の皮に、甘いあんこが詰まった最中(もなか)。
コンビニやスーパーで中にアイスが詰まったアイスモナカばかりを目にしていて、あんこの入った昔ながらの和菓子である本来の最中を目にする機会が減っているという人も多いのではないだろうか。
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今回の記事では、昔ながらの最中について、カロリーや栄養、糖質など健康面について解説します。
最中のカロリーは低め
あんこが詰まった最中は100gあたり285kcalとそれなりにカロリーが高めのスイーツに思える。
しかし、これはあくまでお店によって、異なります。
ファミリーマートなどのコンビニの商品は、サイズが小さめ。
よって、1個当たりのカロリーは、128㎉、187㎉程度の商品もあります。
しかし、最中は1個あたり35gほどの小ぶりな菓子なので、実際のカロリーは1個あたりおよそ100kcalとそこまで高カロリーではなく健康的。
ちなみに、同じ100gあたりのカロリーをほかの菓子と比較しよう。
・どら焼き……284kcal
・大福……235kcal
・今川焼……221kcal
・ういろう……183kcal
・水ようかん……171kcal
・落雁……389kcal
・ショートケーキ(果実なし)……327kcal
・カステラ……319kcal
このように、最中は和菓子の中では平均かやや高めのカロリーでありつつ、洋菓子に比べたら低カロリーということがわかる。
実際のところは先述の通り1個あたりのサイズはまちまちだ。
たとえば、ほぼ同じカロリーであるどら焼きの1個あたりの重さはおよそ80gなので、1個食べてしまえば約227kcalになる。
同じカロリー量であっても、1個あたりのサイズが小ぶりな最中をひとつで済ませられるのであれば、その分カロリーも少なめに抑えることで健康に配慮できると考えてよいわけだ。
有名店のカロリー一覧
1個あたりのサイズではなく、カロリーの目安を紹介します。
新正堂【切腹最中】:167㎉
たねや ふくみ天平:90㎉
小ざさ:105㎉
香運堂本店【古印最中】:199㎉
金沢 うら田 加賀八幡 起上もなか:116㎉
脂質の少なさが健康的!最中の栄養
もち米から作られた生地にあんこが詰まった最中は、生クリームやバターといった脂質が豊富な洋菓子と比べると脂質が少ないのが健康的。
基本的に糖質も脂質も余分に摂ってしまうと体脂肪として蓄積されてしまうのは同じではある。
しかし、糖質は脂質よりもエネルギーとして利用されやすいという性質を持っている。
従って脂質が100g中たった0.4gしか含まれておらず、カロリーの内訳のほとんどが糖質となっている最中は脂質が豊富に含まれている洋菓子類よりも即効性の高いエネルギー源といえる。
頭や身体が疲れている時に甘いものが欲しくなるのは、すぐに活用できるエネルギーを欲しているからなので、こういった場合は洋菓子よりもほぼ糖質のみでできている最中のような和菓子を食べたほうが効果的といえるだろう。
また、あんこは原料である小豆由来の食物繊維が豊富な食べ物で、食物繊維は便通を整えて便秘を防ぐうえで欠かせないものである。
それだけでなく、ビタミンB1やB2も含まれているため脂肪の代謝を高める効果もある。
最中のあんこは健康に悪い?
先述の通り脂質が少ないが、糖質量は多い。
100グラムあたりに含まれる糖質量は62.5グラム。約6割は糖質によって構成されているのだ。
日本食品標準成分表内のデータを見ると、以下のような内容が出てきます。
分量;100グラム当たり
脂質:0.4g
不飽和脂肪酸0.1g
コレステロール:0g
ナトリウム:2㎎
カリウム:37㎎
炭水化物:66g
水溶性食物繊維:0.1g
不溶性食物繊維:3g
タンパク質:4.8g
ビタミンC:0㎎
鉄:1.3㎎
カルシウム:12㎎
ビタミンB6:0g
マグネシウム:15㎎
このくらいの量であれば、前後の食事で炭水化物を減らすなどして糖質の量を調整するのも十分可能な範囲と考えられる。
さらにカロリーオフ!健康的な食べ方
さらにカロリーオフする食べ方も存在する。
たとえば、手作りのもなかであればあんこを糖質やカロリーが控えめのものを選ぶようにしましょう。
また、あんこは食物繊維が豊富で満足感を得やすい食材なので、1個のもなかをしっかり味わって食べることで、それ以上の間食をしないようにするというのもトータルのカロリーをオフする食べ方と考えられるだろう。
おすすめは、もなかを食べる際に緑茶を1杯飲むことだ。
緑茶に含まれるカテキンは脂肪の吸収を抑え、代謝を促進する効果がある。
和菓子にお茶という昔ながらの食べ方は、カロリーオフの観点から考えても理にかなっているものだったのだ。
結論|最中は健康的なお菓子?
カロリーは低くはないが、1個あたりの大きさが小さいためそこまで気にするほどのカロリーにはならない。
食べ方や量に気を付ければ、ダイエット中でも食べてよい範囲になるはずだ。
ちなみに、もなかはもともと外側部分だけを食べる干菓子として生まれ、あんこが詰められるようになったのはあとのことだったといわれています。
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