こんにちわ。
慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
夏になると食欲が落ちてしまい、冷たい物ばかり食べてしまうという方も少なくありません。
夏に食べたいおやつといえば、わらび餅、くず餅、という人も少なくありません。
見た目の透明感
砂糖を使っているのに甘すぎない味わい。
一般的な家庭にある材料でも作ることができるお菓子。
夏の代表的な和菓子でも、家庭用のお菓子作りの人気メニューにも入っています。
わらび餅のカロリーや糖質は高い?ダイエット向き?【老舗和菓子店がわかりやすく解説します】
今回の記事では、葛餅とわらび餅の違いをわかりやすく解説します。
葛餅とわらび餅の違い
葛餅とは
葛餅とは、日本で作られる葛粉を使用した和菓子です。
小麦粉からグルテンを分離させた後の浮き粉を発行させたのが「くず餅」という同音の和菓子です。
黒蜜やきな粉をかけてお召し上がりになることが多いですね。
葛餅の元祖と言えば、東京亀戸天神の隣に本店を構える「船橋屋」が有名です。
わらび餅とは
蕨餅は、わらび粉を原料とした和菓子です。
わらび粉とは、山菜、ワラビの根から取れる澱粉から作られます。
名前の由来は、この粉を使うことから、「わらび餅」という名前がつきました。
きな粉や抹茶の粉、黒蜜などをかけてお召し上がりになることが多いですね。
原材料が違います
上記の2つを比較すると、使用する原材料が違うことがわかります。
食感や味わいは似ている商品ですが、色が異なります。
葛餅は半透明なのが特徴です。
わらび餅は、少し黒っぽい色に仕上がるのが特徴です。
作り方が違います
関東の葛餅は、乳酸発酵後のデンプンを何度も水洗いします。
乳酸発酵による発酵臭や酸味を取り除くのが目的です。
その後に、湯に溶かして、型に流し込み、蒸し固めたのが葛餅です。
関西の葛餅やわらび餅の場合には、本葛粉やわらび粉を水で溶かして、火にかけることで、本蔦粉の場合は、濁った液体が透明感のある状態になります。
わらび粉の場合には、黒っぽい褐色になるのが特徴です。
葛餅やわらび餅が有名なお店
東京の有名なお店
船橋屋:1805年創業の老舗
江戸久寿餅:黒蜜きな粉をかけて楽しめる逸品
奈良の有名なお店
亀久堂 華緑縁本舗:昭和57年創立
吉野本蔦:「吉野の蔦餅」は、神武天皇没後2600年式年祭(2016年)に天皇皇后両陛下にお召し上がりいただいた商品です。
葛餅は日持ちするの?
葛餅は、生菓子に該当します。
直射日光を避けて、常温で保存する商品もあります。
賞味期限は商品によって異なりますが、製造日より100日程度日持ちする商品もあります。
楽天市場やYahooショッピングなどのECサイトでも有名な老舗の商品を購入できます
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