兼六園(けんろくえん)は石川県金沢市にある日本庭園で、岡山の後楽園、水戸の偕楽園とともに日本三名園の1つであり、国の特別名勝にも指定される名庭園です。
さらに、桜も非常に有名で、日本さくら名所100選にも選ばれています。
兼六園内には、ソメイヨシノ、ヒガンザクラ、ヤマザクラなど、約420本の桜の木があります。
兼六園の周辺駐車場等のご案内もしております。
金沢兼六園周辺に無料駐車場はない?安いおすすめスポット10選
この記事では、そんな兼六園の桜が見頃になると、ライトアップされたり、無料開放されるということなので、詳しい内容を紹介していきたいと思います。
兼六園の桜の無料開放はいつ?
兼六園は、桜が見頃になるお花見期間中は、入場料が無料になります。
通常なら、特別料金となり高くなることが多いのに、良心的ですよね。
例年、4月上旬から1週間ほどが無料開放の期間になります。
2022年の無料開放は、4月3日(日)~4月9日(土)まででした。
【期間中の特徴】
- 7時~21時30分まで開園
- 日没から21時30分までライトアップが実施されます。
- 入館料:期間中は無料です。
注意事項
園内の茶店以外における飲食はできません。
金沢城公園では、新丸広場、百間堀園地のみ持ち込みによる飲食が可能です。
他にも、園内へのペットの持ち込み、喫煙は禁止されています。
通常時の入場料
個人の場合、大人(18歳以上)は、320円、小人(6歳~18歳未満)は、100円。
団体(有料対象者30名以上)の場合は、大人は、250円、小人は、80円です。
入園の際には、現金又はクレジットカードでのお支払いも可能です。
混雑回避のための豆知識
金沢城オ公園、兼六園は、毎週土曜日曜は、石川県民の入園料免除となっています。
つまり、行楽シーズン以外でも週末の日帰り旅行等を計画している方は、注意が必要です。
兼六園の桜のライトアップはいつ頃?
兼六園では、毎年ソメイヨシノ開花宣言後、4月上旬~1週間ほど無料開園期間になります。
その期間を兼六園では「観桜期(かんおうき)」といって、この観桜期に合わせてライトアップが実施されます。
同じ時期に兼六園の隣にある金沢城公園でもライトアップが実施されるので、そちらの方にもぜひ足を運んでみてくださいね。
兼六園の桜の時期の混雑状況
兼六園の観桜期に桜を見にくる人の数は、毎年だいたい40万人ほどです。
兼六園は日本でも有名な庭園ですし、桜の名所100選にも選ばれているだけあって、石川県でも人気の高いお花見スポットになっているので、この期間中はそれなりに混雑します。
入場制限がかかるといったようなことはありませんが、それなりに人がいると思っていた方がよいでしょう。
また、注意しておきたいのは、車で行こうと考えている場合です。
特に無料開放が開催される時期は、桜の見頃の時期とも重なるので、周辺の駐車場によっては、午前中の早い時間で満車になることもあります。
できるだけ公共の交通機関を利用することをおすすめします。
【2022の駐車場レビュー】
19時頃に現地に到着しても、有料駐車場は少し離れた場所でも満車状態になっていたという方もいらっしゃいます。
桜のお花見スポット
兼六園の桜が満開になった時期に観光のおすすめスポットをご紹介します。
桂坂から入ってすぐの所と真弓坂などがあります。
おすすめスポット「瓢池」
読み方は、ひさごいけ。
【瓢池の見どころ】
瓢池は、傾斜地に作られた池が最大の特徴。
翠滝と呼ばれる高さ6.6m、幅1.6mの人工の滝があります。
この滝の特徴は、密の落下地点に滝つぼがないこと。
石だけが置かれているため、石に弾ける水の音が静寂の中に響いている空間が楽しめます。
おすすめスポット「汐見橋」
瓢池には、木橋である汐見橋と日暮橋という意思橋が架かっています。
【日暮橋の特徴】
浮島へ渡るルートになります。
浮島には、高さ4.1mの六重の塔が設置されていますので、撮影スポットにもおすすめです。
もし瓢池の撮影スポットをお探しなら、ぜひ行ってみてください。
おすすめスポット「茶室」
瓢池には、兼六園の最古の茶室が残されています。
名前は、夕顔亭。
夕顔とは、瓢池の旧名称。
茶室内に、瓢箪(読み方:ひょうたん)の透かし彫りがあることからこう名付けられたそうです。
見どころ「三芳庵」
瓢池にあるもう一つの名所「三芳庵」(読み方:みよしあん)。
こちらは茶店になります。
【三芳庵の歴史的背景】
古い家屋のようにしか見えないかもしれませんが、実は、芥川龍之介と関係のある建物だったのです。
文学好きな方には、ファンが多い芥川龍之介が金沢に訪問した際の話です。
友人である室生犀星が用意したのが、三芳庵の別荘。
実際に、芥川龍之介本人が宿泊した別荘は、老朽化によって取り壊されています。
しかし、池を眺めながら、滝の音などと和菓子や抹茶など和の空間を味わう空間としてはおすすめです。
見どころ「常磐ヶ岡
人通りの少ないおすすめのスポットは?
この答えにふさわしいのが、常盤ヶ岡(読み方:ときわがおか)。
特徴としては、桜ではなく、雑木材が多い。
つまり、ハイキングコースとして利用したい人におすすめです。
見どころ:「日本最古の噴水」
このスポットは、霞ヶ池の傾斜地に設置されています。
この噴水もまた、霞ヶ池の傾斜地に設置されているからすごいんです。
噴水の高さは、3.5mといわれていますので、かなり見ごたえがあります。
「兼六園」名称の歴史
1822年(文政5年)に兼六園と名付けられるまでは、この庭園は、蓮池庭(れんちてい)と呼ばれていました。
蓮池庭は、金沢城を守る砦とされていました。
南北と西の3方位には、平地が広がっているため、守りやすい位置。
しかし、東は、小立野台地から攻撃されるのが弱点というスポットです。
そこで、5代藩主である「前田綱紀」が傾斜地を庭園にすることで、守りを固めたとされているのです。
傾斜地に樹木を生い茂らせることで、敵の大軍を足止めする狙いがありました。
しかし、対外的には、客人をもてなすための茶室を設けることで、幕府からの疑いの目を逸らしたとされています。
兼六園7つの入場口
金沢駅では、鼓門で旅行や観光に訪れた方を驚かせています。
兼六園には、7つの門があります。
- 桂坂口
- 蓮池門口
- 真弓坂口
- 随身坂口
- 小立野口
- 上坂口
- 桜ヶ丘口
順にご紹介します。
桂坂口
最も利用者が訪れるのが、この桂坂口。
【特徴】
金沢城公園と直結している
【注意点】
実際に平地の料金所から入園すると、霞ヶ池は、高台にいちするため、かなりの上り坂になります。
歩きやすい靴を選ぶことをおすすめします。
蓮池門口
兼六園の正門となる入口です。
ことじ灯篭のある霞ヶ池よりも一回り小さいですが、傾斜地に残る自然の景観が神秘的です。
兼六園が作られた当初からある最も古い入場門となります。
兼六園は、1676年(延宝4年)から作庭が始まりました。
1800年代までは、傾斜地エリアだけの庭園でした。
そして、瓢池が一番のスポットだったのですが、桂坂口と真弓坂口が坂を上る経路になっていることから、蓮池門がつくらされたとされています。
随身坂口と小立野口
桂坂口と正反対の位置にあります。
日本庭園エリアの最も奥まった位置にあるのが、随身坂口と小立野口です。
小立野口を出ると、本多の森や石川県立美術館、いしかわ赤レンガミュージアムなどの文化施設も近いため、周辺観光を楽しみたい方におすすめです。
上坂口と桜ヶ丘口
観光バスで訪れる団体さんが利用する料金所です。
観光バスの停車スポットがあり、人通りが少ないのが特徴です。
石段を登りながらの料金所というのが他のスポットとは大きく異なる点です。
桜ヶ岡口は、ゴールデンウィーク等の行楽シーズンで長者の列になることが多い桂坂口に最も近いスポットです。
よって、「抜け道」や「穴場の入場口」をお探しの方にはおすすめです。
兼六園の桜の見どころ
やはり桜と美しい庭園とのコラボレーションでしょう。
瓢池(ひさごいけ)の近くに咲く桜と「海石塔」が水面に映る姿は、とてもきれいで幻想的な景色を楽しむことができます。
園内をゆっくり散策して、兼六園と桜の美しさをたっぷりと味わってくださいね。
基本情報
住所:〒920-0936 石川県金沢市兼六町1-4
電話番号:076-234-3800(兼六園管理事務所)
営業時間:7時~18時
定休日:年中無休
トイレ・休憩所:園内にトイレ、休憩所、食事処があります。
兼六園を出たところにも、屋台や食事処があります。
HP:公式サイト
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