こんにちわ。
慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
縁起物として、うさぎの意味を別の記事でご紹介しています。
縁起物の意味についても解説しています。
今回の記事では、うさぎの悪い意味のことわざをご紹介しています。
うさぎに関連することわざ
動物をモチーフにしたことわざはいろいろあります。
有名なことわざでは、「二兎追う者は一兎をも得ず」があります。
西洋のことわざを翻訳したものです。
うさぎを二兎追いかけても結局どちらもとらえることはできない情景を表すことわざであり、二つのことを同時に成し得ようとしても結局どちらも失敗に終わることを意味します。
このことざわは、あくまで逃げる側に兎が登場しているだけです。
しかし、他のことわざでも、いい意味で使われている印象がないものがいくつもあります。
うさぎの上り坂
物事が良い条件に恵まれて早く進むことを意味します。
別の言い方では、「とんとん拍子」という。
兎は後ろ足の方が長いため、登坂を走るのが得意という一面から由来します。
御下り坂ではどうなるの?
うさぎは警戒しながら下りていく。
これは、人も同じですよね。
脱兎の勢い
逃げるうさぎのように素早いこと。
とても速いことの例えです。
ここまでご紹介した内容は決して意味としても使われ方でも悪い意味という感じはしませんよね。
うさぎの特徴から作られたといえば、それだけの話。
うさぎのひり放し
うさぎのひり放しは、ちょっと悪い意味。
仕事の後始末をつけないことのたとえ。
どうして?
兎は自分のフンの後始末をせずにそのままにする特徴があります。
その特徴を仕事の後始末に置き換えたことわざ。
別の「兎の子生まれっぱなし」と同じ意味です。
うさぎの股引き
兎は前足が短いことから、何をしても長続きしないことのたとえ。
年劫の兎
「劫」とは、仏教用語。
意味は、長い時間。
つまり、年を取った悪賢い兎という存在を引用して、一筋縄ではいかない人の例えとして使われます。
鹿を追う者は兎を顧みず
罠を使って兎を捕まえたのに、罠を準備したことを忘れてしまった時のように目的を果たすと手段や道具を忘れてしまうことへのたとえ。
目的を果たす前に色々なことを忘れてしまうような上チアに使われています。
兎は悪い意味なのか?
今回ご紹介したことわざは、どれも特性が利用されていることわざばかりです。
決して悪い意味という見方をする必要はないと個人的には感じています。
むしろ、世界的にもよく知られている動物だからこそ、想像しやすいたとえ話であるという見方もできる。
伝わりにくい動物を登場させるよりも身体的にも行動的にもイメージできるからこそ登場しているのではないでしょうか?