こんにちわ。
慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
還元麦芽糖水飴とは、でんぷんを主原料として作られる２糖アルコールのマルチトール（還元麦芽糖）を75％以上含み、その他に１糖や３糖、４糖以上の糖アルコールを含有する。
食品添加物への関心が高まっていますね。
麦芽と聞くと、ビール作りに欠かせないもの？と想像する人も多いのではないでしょうか？
実は、お菓子でも料理でもいろいろな食に利用されているんです。
還元麦芽糖水飴関連記事で、血糖値が気になる方向けの予防に関する情報も公開しております。
主成分のマルチトールはグルコースとソルビトールが結合した糖アルコールで、まろやかで後味が良い甘味を持ち、甘味質が砂糖に類似し、甘味度は砂糖の80～90％である。
体内で消化吸収されにくいため、カロリー値は砂糖の１/２（約２Kcal/g）で、摂取しても血糖値の上昇やインスリンの分泌にはほとんど影響を与えないので、糖尿病患者の砂糖代替食品として使用される。
酸や熱に安定で着色などもなく、調理や加工に向いている。
虫歯菌や乳酸菌が利用できないため酸が作られずに、非う蝕性（虫歯の原因になりにくい）の生理的特性を有し、マルチトールを関与成分とする特定保健用食品が許可されている。
一度に大量摂取すると、下痢を生じることがあります。
今回の記事では、還元麦芽糖水飴について、簡単にわかりやすく解説しています。
還元麦芽糖水飴の特徴
職業柄、食品の原料は、よくチェックするのですが、「還元麦芽糖水飴」と「還元水飴」とを見かけます。この二つの違いは一体何なのでしょう。
『還元水飴』とは、でんぷんを原料とし、酸や酵素で加水分解することにより得られる水飴を還元（水素添加）することによって製造されます。
『還元麦芽糖水飴』とは、還元水飴のうち、糖化度の高い還元水飴であり、※糖アルコールであるマルチトールを７５％以上含むものを言います。
還元麦芽糖とは
還元麦芽糖とは、トウモロコシなどのでんぷんからつくられます。
砂糖よりも低カロリーな甘味料のことです。
味わいとしては、すっきりした甘さになるのが特徴です。
糖尿病の食事療法では、治療にも使用されていることで、知られています。
麦芽糖とは？由来や原材料
麦芽糖を別の言い方では、マルトースともいいます。
グルコース2分子がα-1,4-グリコシド結合した還元性のある二糖類です。
デンプンの直鎖部分に相当します。
使用されている商品としては、麦芽糖と酵素が入ったモルトパウダーがよく知られています。
名前の由来
大麦を発芽させ、お湯を加えることでによって、デンプンが唐かされたもに多く含まれることから付けられました。
マルチトールのメリット
砂糖に似た甘味を感じることができます。
しかし、カロリーが低いので、減量に役立つことがあります。
他の甘味料と比較すると、後味で苦みが出てくることもありません。
よって、糖尿病の方にも食事を低カロリーに抑える助けとして選ばれております。
還元麦芽糖水飴は危険？
１．ダイエット中にもおすすめ
・低カロリー【カロリーは1g２kcal】。
砂糖の約半分です。
・体脂肪になりにくい 体脂肪合成には、血糖を取り込む「インスリン」というホルモンが関わります。
インスリン分泌を促さないため、体脂肪になりにくいのです。
２．血糖値が気になる方にもおすすめ
「糖アルコール」は、体の中で消化吸収されにくいので、甘さは感じられても、血糖値を急上昇させることはありません。 血糖値が気になる方にも、おすすめです。
★食品を摂取した際の血糖値の上がり方の指標に「GI値」があります★
主成分「マルチトール」
主成分（75％以上）は『マルチトール』です。
『マルチトール』の※GI値は、26.2と、砂糖と比べてみてもとても低い特徴があります。
※Glycemic index（ｸﾞﾘｾﾐｯｸ･ｲﾝﾃﾞｯｸｽ）の略で、食品を摂取した際の血糖値の上昇度を数値化したものです。ブドウ糖50gを摂取した場合を100として、その相対値で算出されます。一般的にはＧＩ値が70以上を高ＧＩ食品、56～69が中ＧＩ食品、55以下が低ＧＩ食品として分類されています。
「マルチトール」は、血糖値を急上昇させにくいものです。マルチトールは小腸で一部がグルコースとソルビトールに分解されますが、ほとんどが体内で吸収されません。その為、砂糖と比較して血糖値の上昇値が低いのです。
３．虫歯になりにくい
砂糖を食べると、口の中の細菌が糖を分解し、酸を作りだします（発酵）。これを繰り返すと次第に歯が溶け出して虫歯になります。
発酵性がない糖なので、虫歯にもなりにくいのです。
植物由来の食品素材です。
食品として扱われており、人工甘味料ではありません。
これまでも、たくさんの研究で、ヒトでの安全性が確認されています。
歯科クリニックでも注目されています。
虫歯菌が好まないものとして、キシリトール、マルチトール（還元水飴、還元麦芽糖）、ラクチトール（還元乳糖）、パラチノース、ソルビトール、ステビアなどがあげられています。
虫歯の原因になるのは、食品に配合されている砂糖の量だけではなく、摂取頻度が大きく影響します。
つまり、食べる時間や量をコントールすることが大切です。
一度にたくさん取ると、お腹が緩くなる場合があるので、心配な方は、少しの量から試してみてくださいね。
還元水飴が身が体に悪い？
「摂取すると危険だ」等の情報もありますが、実際はどうなのか？
人体被害が無い
結果として、摂取することで人体に重大な被害をもたらすリスクの根拠や裏付けはありません。
もちろん、成分を分析すると、化学物質であることから、健康への危険性を懸念する人もいます。
「全てを否定的に考えると何も食べられなくなってしまう。」
【自分の身をどう守ればいいのか？】
事前の備えを心がけるなら、「食べすぎ」「飲みすぎ」に注意することが大切です。
ダイエット食品、ドレッシングなどよく見かける種類の食材や商品にも表示されています。
危険性を心配しているのであれば、問題となったことをそのまま受け止めるのではなく、第三者からどのように言われているのか？
その症状は、全員に共通するのか？
などをより具体的に確認することも大切です。
【還元麦芽糖水飴とは？まとめ】
水飴のように甘いですが、血糖値を急激に上げたり、虫歯の原因とならない食品です。
なので、スプーンにとって食べるとなんだか懐かしい気持ちになります。
子どもたちの被害予防
最近は、食べ物の添加物に限らず、犬や猫など動物にもアレルギーを心配するお子様も多くなっております。
特に、小さなお子様をお持ちのご家庭では、他の子と同じように食べさせられない商品や栄養成分、原材料について、意識が高まっております。
ホテルのレストランなど飲食店でも常にアレルゲン一覧など情報をこまめに用意してみせているケースが増えております。
学校にアレルギー予防のために報告をしているというのが日本の状況。
関連する正しい情報をご覧いただきまして、含まれている添加物について、少しでも安心していただくために今後も情報を配信してまいります。