こんにちわ。
慶応三年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
和菓子の歴史や由来、原材料などを調べると、いろいろなことが見えてきます。
和菓子の歴史関連記事一覧。
原材料(還元麦芽糖)については、さまざまな関連記事をご用意しております。
今回の記事では、還元麦芽糖水飴の関連記事として、マルチトールについて分かりやすく解説しています。
甘味料の種類
- ジュース
- お菓子
- サプリメント
など幅広い商品で使用されている甘味料。
砂糖の代わりに使用できて低カロリーなのが魅力。
甘味料の種類
主に2つあります。
糖質系甘味料:砂糖、でんぷん由来の糖、糖アルコールなど。
具体的には、ブドウ糖、麦芽糖、果糖、水飴、乳頭、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、ソルビトールなどが該当します。
非糖質系甘味料:天然甘味料と合成甘味料が該当します。
具体的には、ステビア、甘草、アスパルテーム、アセスルファムカリウムなどが該当します。
マルチトールとは
マルチトールとは、糖アルコールの一種です。
酵素糖化法によって、でんぷんからつくられる糖類のマルトースを原料としています。
高圧化で接触還元して得られる成分です。
特徴
耐熱性に優れている
カロリーは、2kcal/gで砂糖の半分です。
難消化性の物質であり、腸内でゆっくり吸収されます。
血糖値の上昇が緩やかです。
甘味質などが砂糖によく似ています。
保存性、溶解性などdの物理特徴も砂糖に似ているため、扱いやすいです。
難消化性物質とは
腸ブドウ糖に比較すると、血糖値の上昇が半分程度です。
マルチトールの用途
人工甘味料として利用されています。
利用目的は以下のような記載があります。
- 製造コスト削減
- カロリーを下げる
- むし歯になりにくくする
- 血糖値のコントロール
- 腸内環境改善
つまり、体に悪い要素よりも「健康」を意識したからこそ、利用されている意見が目立ちます。
もちろん、人工甘味料を全く使わない方がいいという意見もあります。
その背景には、科学的に合成されたものであることや「合成甘味料」を使用している商品の一部が違う目的として利用されていることが関係しています。
むし歯の原因となる甘味料は?
虫歯の原因として、注意するべき甘味料もご紹介します。
- グルコース
- フルクトース
- 異性化糖
- 転化糖
- スクロース
- マルトース
- ラクトース
- パラチノース
- ラクツロース
- カップリングシュガー
などがあります。
マルチトールの安全性
遺伝子組み換え品の使用はありません。
原材料は、トウモロコシや小麦デンプンを使用していますが、遺伝子組み換えでないものを使用していることが多いです。
アレルギーフリー
特定原材料27品目に該当しません。
小麦たんぱく質含有量はELISA法で検出限界となる5ppm未満です。
マルチトールは体に悪い?
短期試験による遺伝毒性試験を行った結果発表によると、こ最近復帰試験において、マルチトールは、ラット幹細胞S9存在下及び非存在下において0.5~50㎎/plateの濃度で、復帰突発異変を引き起こさなかったという歩国があります。
血球の昇格出現頻度も有意に上昇をしなかったことも報告されています。
発がんリスク
マルチトール約87%含有の師範製剤をラットに0.5、1.5、4.5g/㎏ bw/dayの用量で投与。
長期毒性と発がん性の組み合わせ試験を実施した報告も公開されています。
その結果、長期豊試験では、盲腸と大腸直径を計測。
脂肪率は投与により影響がなかったとされています。
投与に関連した臨床的特徴は観察されておりません。
他にも、病理学的検査で投与に関連した変化も見られません。
人に対する悪影響
人の場合、1997年1月から1998年3月にかけて1日100gのマルチトールを常用していた80代女性の事例への臨床結果が報告されています。
この症例からは、消化されない代替糖を摂取している患者への使用に対してのみ注意が必要とされている。
一般的なチョコレートなどに含まれているからといって、消化管への影響はほとんど知られていません。
18-23歳の健常人20例に白糖40g、白糖10g+マルチトール30g、マルチトール40gを含むチョコレートを絶食後(チョコレート摂取前夜の22時から飲食せず)または絶食せずに摂取させ、二重盲検クロスオーバー試験を行った。絶食と非絶食で症状に違いはみられず、それぞれの投与群における症状に及ぼす影響もみられなかった
しかし、どんな食材でも食べすぎや過剰摂取は体に悪影響を与える可能性があります。
食品に関する情報は、専門サイト等を確認するようにてください。
糖質と糖類の違い
「糖質」とは、「炭水化物から食物繊維を除いたもの」の総称のこと。
「糖類」とは、単糖類・二糖類」の総称です。
商品でよく見る表示
「砂糖不使用」「糖類ゼロ」の表示を見かける機会も増えました。
いずれの商品でも最終商品での炭水化物、糖類、糖質のそれぞれの含有量が0.5g/100g未満の場合は、栄養表示基準に基づきゼログラムと表示することが可能になります。
引用元