和菓子のこなしとは?練り切りとの違い

和菓子

こんにちわ。

石川県金沢市で慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。

和菓子の種類については、過去にさまざまな記事でご紹介してきました。

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今回の記事では、和菓子の種類の中でも、「こなし」について、詳しくわかりやすくご紹介します。

こなしとは

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こなしとは、白餡を主原料としています。

「こなし」は、花の形をモチーフにしたお菓子が有名です。

彫刻のように、細かく丁寧に浮き出ているかのように作り上げる職人の技術の高さが見た目の美しさで感じられます。

こなしの製法

こなしの場合は、白こし餡に小麦粉、上新粉などを混ぜ合わせて蒸しあげたあとに、砂糖などを混ぜて硬さを調整しながら、もみこなす。

こなしの食感

もちもちしている、噛み応えがあるという表現がぴったりのお菓子です。

小麦粉を使用しているため、練り切りよりも固く、しっかり嚙んでいる感じがするのです。

咀嚼をするため、満腹感もあります。

 

こなしと練り切りの違い

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どちらも餡をベースに作られているので、見た目には見分けがつきにくいです。

製法が違います。

練り切りの場合は、白こしあんにつなぎとなる給費や山芋を入れます。

火にかけて練り上げます。

「つなぎとなるのが、小麦粉なのか、求肥なのか?」

目に見えない工程の細かい違いがあります。

地域的な特徴もあります。

練り切りは、関東が中心です。

こなしは、関西が中心です。

 

こなしを選ぶ時の注意点

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こなしの特徴として、以下の2つに注意が必要です。

乾燥しやすい

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表面がサラッとするのが早いんです。

放置している間に、膜を張ったような状態になってい仕舞うのが特徴。

見た目が変わると味はどうなるの?

答えは、特に変わらないのです。

ですから、もう一つの注意点は、見た目の変化と賞味期限の問題です。

乾燥しても美味しいということは、何日も放置しても大丈夫かもと考えるのは注意が必要です。

あくまで、パッケージに記載されている賞味期限や消費期限内でお召し上がりください。

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