こんにちわ。
慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
季節ごとの和菓子の種類について、別の記事でもご紹介しています。
今回の記事では、よもぎ餅の季節について、わかりやすく解説します。
よもぎ餅とは?特徴や違い
よもぎ餅とは、漢字で蓬餅と書きます。
団子にヨモギを混ぜたもので、草団子とも呼ばれています。
よもぎ餅の特徴
よもぎは、ほうれん草の3倍以上の食物繊維を含んでいます。
よもぎ餅の色の特徴
よもぎのやわらかい新芽をもち米につきこむことで、若草色になるのが特徴です。
よもぎ餅の味わい
素朴な食感で、お花見での三色団子と一緒に出されることもあります。
一般家庭では、お茶漬けに添えたり、子どもと食べるおやつとしても知られています。
よもぎ餅の独特の香りは、シネオールという精油成分によるものです。
食べ方は地方によって、違いがあります。
例えば、きな粉をつけるという風習があるエリアもありますし、餡入りと入っていないものという違いもあります。
材料に芋あんを使う京都の和菓子店「喜久屋」も有名です。
柔らかい食感を出すために、白玉粉で作るお店もあります。
よもぎ餅の歴史や由来
よもぎ餅はいつの季節の和菓子?
季節としては、春の和菓子として知られています。
3月3日の桃の節句の時に出される和菓子としても知られています。
「ひな祭り」を飾った部屋で菱餅などと一緒に召し上がる家庭もあります。
よもぎ餅の歴史
中国より伝わったといわれています。
古代中国で「母子草」という草が使われていましたが、日本に伝わってから、香りや邪気を払うという意味を込めて、「よもぎ」が使われるようになりました。
なぜよもぎを入れるのか?
平安時代には、和泉式部にも登場していますが、当時は砂糖を使っていないことや小豆餡はないことから、今とは全く異なる味わいだったといわれています。
よもぎ餅は縁起がいい和菓子
よもぎは、繁殖力が高いことが知られていることから、「子孫繁栄の願いを込めて、桃の節句に食べる」とも言われています。
よもぎの健康効果や効能
よもぎの旬の季節は、3月~5月です。
春に新芽を積み、餅や団子に混ぜたりします。
他の使い方としては、おひたしにしたり、天ぷらとしても食べられます。
よもぎの薬効
よもぎには、カロチン、クロロフィル、ビタミン、カルシウム、食物繊維がバランスよく含まれていることから、整腸作用があることから、便秘に良いといわれています。
他にも、臓器の機能を正常にするために、老廃物を対外に排出し、血液を浄化する作用もあると言われています。