兼六園の歴史や見どころ【金沢の観光スポット】

こんにちわ。

石川県金沢市に慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。

石川県金沢市にある観光スポットの中でも有名なのが、兼六園。

でもなぜ有名なのか?

何が良いのか?

よくわからない人も多いと思います。

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今回の記事では、兼六園の歴史と見どころについてご紹介しています。

兼六園の歴史

 

歴史は、江戸時代にまで遡ります。

建築前のできごと

天正11年(1583年)

加賀藩初代藩主「前田利家」によって、宝円寺と波着寺が設立されました。

慶応6年(161年)

2代目将軍となった都区外秀忠の娘「珠姫」が輿入れ(意味:嫁入り、婚礼)した際、江戸からついてきた300人のお供のために、長屋が設けられました。この場所が「江戸町」と呼ばれています。

江戸町がある場所が、現在の百間堀に面した茶店が立ち並ぶ場所になっています。

築庭

兼六園の築庭は、白に面する傾斜地部分から始まりました。

延宝4年(1676年)

5代藩主「綱紀」が、作事書を城内にもどし、別荘を建て、その周りを庭園化したのが作庭の始まりだといわれています。

庭の変化

「千歳台」と呼ばれる蓮池庭上部にある平坦な地が変化していきます。

寛政4年(1792年)。

明倫堂と経武館が創建されました。

12代藩主「斎長」が、仙台が開校した藩校を移転。

文政5年(1822)

跡地に自分の隠居所「竹沢御殿」を造営。

この年に、「兼六園」と命名されました。

観光地との関係性

明治7年(1874年)には、全面的に市民に開放され、多くの茶店が出店。

明治13年(1880年)には、西南戦争の戦死者を慰霊する「明治記念之標」が建立されました。

大正11年(1922年)

国の名勝に指定されました。

昭和60年(1985年)

名勝から特別名勝に格上げされました。

庭園の国宝ともいわれる最高の格付けを得ました。

有名になったきっかけとなったのが、平成6年以降。

新庭園のなかに、明治の時代に取り壊しになった「時雨亭」と「舟之御亭」が再現され、新たに二筋の流れを持つ庭園を整備されたことで一層認知が広がりました。

 

兼六園の名前の由来

 

名前の由来となったのは、「洛陽名園記」。

当時の名園が紹介されている書物の中で、「庭園は6つの景観を兼ね備えることはできないが、湖園という庭園だけは、この6つを兼ね備えている」という記述があります。

名付けた人は、松平定信。

12代藩主である「前田斉広」に庭園の命名を依頼された人物です。

六勝との関係

洛陽名園記に記載されている6つの景観についてご紹介します。

  • 宏大:広く大きいこと
  • 幽邃:静かで奥ゆかしい
  • 人力:人の手が加わった人工的な美しさ
  • 蒼古:古き良き趣があること
  • 水泉:池や川などの水辺のこと
  • 眺望:広く遠くまで見晴らすこと。

上記の6つを全て取り入れて、相反する要素を調和させることで対象の美を演出しているのです。

 

兼六園の見どころ

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兼六園の中には、複数のスポットがあります。

唐崎松

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13代藩主「前田斉泰」が近江八景の一つである琵琶湖畔の唐崎松から種子を取り寄せた黒松。

冬の雪吊りが観光名物になっています。

霞ヶ池

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中心部に位置する霞ヶ池。

面積:5,800㎡

深さ:深いところでは、1.5m

池の周りには、琴柱灯篭、唐崎松、蓬莱島、紅橋等の名勝、銘石が配置されています。

琴柱灯篭

上記の写真の中に含まれている灯篭。

兼六園のシンボルとも言われています。

水面を照らすための雪見灯篭が変化したもの。

名前の由来は、楽器のお琴に使われている琴柱(糸を支え、音を調律する部分)に似ていることからつけられた。

雁行橋

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11枚の石を使用して作られた橋。

名前の由来:雁が夕空に列をなして飛んでいくように見えるということから名づけられました。

使われている石は、赤戸室石。

赤戸室石は、加賀藩が採掘を独占していた門外不出の石とされています。

根上松

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園内には、大小40本以上の松が地上2mまで成長しています。

樹種は、クロマツ

樹齢は推定200年。

樹高があるものは、10m以上ともいわれています。

梅林

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春の花として知られている「梅の花」。

3月には見ごろを迎えます。

園内には、20種200本を超える梅の苗木が寄贈されたといわれています。

八重寒紅をはじめとして、多くの梅の花を観賞することができます。

瓢池

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兼六園の作庭はこのあたりから始まったと言われています。

瓢箪のような形をしていることから名前がついたとされています。

池の中には、不老長寿の島、神仙島をかたどった大小の島があります。

池の中島には、六重に重ねられた「海石塔」があり、こちらも撮影スポットとして人気です。

花見橋

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曲水に沿った花を眺められるお花見スポットとしても有名な木橋。

5月にはカキツバタや夏の緑陰が楽しめます。

秋には、紅葉、冬には雪景色を楽しむことができます。

時雨亭

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兼六園内にある別荘。

廃藩後に一度は解体された建物ですが、2000年に復元され、今では休憩場所としても利用されています。

和菓子や煎茶、抹茶の呈茶もされています。

鶺鴒島

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人生の儀式でもある「誕生」「結婚」「死」をそれぞれ陰陽席、相性の松、五重の石塔で表しています。

名前の由来は、昔、いざなみの尊が、男女わが豪の方法を鶺鴒から教わったという故事から名づけられたとされています。

 

兼六園の春夏秋冬

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春の見どころ

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多彩な桜が満開になる春。

約40種類、400本以上の桜の木が増えられています。

ソメイヨシノ:約190本

ヒガンザクラ:約70本

サトザクラ:約50本

ヤマザクラ:約40本

他にも、日本で一つしかなかった天然記念物、兼六園菊桜などが広がっています。

菊桜の特徴

1つの花に花びらが300枚以上ついており、菊の花のように咲くことから、そう名付けられています。

普通の桜との違いとしては、紅色の濃い、薄いの両方を楽しむことができることです。

夏の見どころ

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園内には、水が多く、清涼感を感じさせてくれるのが魅力の一つ。

昼だけでなく、夜には、蛍が見られます。

霞ヶ池の水面とのコラボは、SNSに投稿したい方にも好評です。

秋の見どころ

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紅葉の見頃は、11月ごろ。

霞ヶ池、瓢池の水面に見える紅葉、山崎山も忘れてはいけないポイントです。

楓やケヤキもあり、赤と黄色に染まった景観は一見の価値ありです。

紅葉のシーズンには夜間にライトアップも実施されているので、デートやお散歩コースとしても選ばれています。

冬の見どころ

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冬の絶景の一つである雪吊りもライトアップが実施されます。

雪吊りには、「しぼり」「みき吊り」「りんご吊り」の3つがあります。

中でも代表的な名木には、一番複雑で念入りに施す「りんご吊り」を用いています。

さらに、この作業はすべて職人によって手作業で行われています。

重機などを一切入れずに、毎年500本を超える木々を1k月以上かけて手作りしています。

放射線状にラインが現れた時、その時間にその夜景を独り占めしているかのように感じられる景色は圧巻です。

霞ヶ池のほとりにある内橋亭など、休憩スポット等と池の水面がコラボしたスポットを見ると、思わずカメラのシャッターを切りたくなります。

 

兼六園周辺の観光スポット

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代表的なのは、金沢城ですね。

石川門の反対側から見ても、お堀に映る姿が素敵です。

大名庭園

兼六園の隣にあるのが、金沢城公園。

「玉泉院丸庭園」では、明治に一度廃絶しましたが、2015年にその姿が再現されました。

この庭園も金曜と土曜の夜には、夜のライトアップを愉しむことができます。

夕焼け

月見

とまさに自然の3つの灯りを堪能できます。

12月~2月にかけては、「四季折々の灯り」というテーマで「新年」と「冬」を愉しむことができます。

冬季の点灯開始時間は、17:00~17:30と日が沈んでからの時間なので、色彩と音色を楽しめます。

ひがし茶屋街

金沢駅から橋場町のバス停で下車。

レトロな神門に足を止めるのが観光客です。

そんな景色とは一変し、昔にタイムスリップしたようにレトロな街並みが楽しめるのがひがし茶屋街。

兼六園周辺の和菓子のお買い物なら、末広堂もお忘れなく。