こんにちわ。
慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
ういろうとは、和菓子の中では蒸し菓子に該当します。
ういろう関連記事一覧。
今回の記事では、ういろうは薬として用いられていた歴史や効果、効能についてご紹介します。
ういろうはどんなお菓子?
ういろうは、日本全国でさまざまな材料を使った名物があります。
全国で有名な名古屋では、米粉と砂糖を主原料として蒸して仕上げるお菓子です。
もちっとした食感とずっしりとした重量感gあります。
山口県では、わらび粉を使うことで、ブルブルとした弾力やモチモチ食感が人気です。
ういろうは薬?歴史や文化
ういろうは、600年以上続く家伝薬としても知られています。
戦国時代には後北条氏の城下町として栄えた小田原。
その後も江戸時代に東海道屈指の宿場町として栄えたことで有名です。
その一角に構えているのが、和菓子を薬として販売している「ういろう」です。
薬の「ういろう」の名称
ういろうは、薬としては、「透頂香」(読み:とうちんこう)と言います。
とうちんこうは、外郎家に代々伝わっている製法を守って一子相伝の薬として、家伝薬として伝わっています。
ういろうの薬の効果、効能
漢方薬として知られている薬であり、以下のような効能が期待されています。
- 腹痛
- 下痢
- 悪心嘔吐
- 咳や痰のつかえ
など胃腸風邪や初期の風症状などに効能が期待されています。
医薬品としても医療機器等の品質、安全性や有効性においては、薬局製剤に属します。
本来人間が持つ自然治癒力を高める効果や解毒作用があることが知られています。
効果的な飲み方
下痢や腹痛でお困りの方は、ぬるま湯で飲みましょう。
吐き気がある時(乗り物酔い)などの場合は、冷水で服用すると効果が期待できるとされています。
歌舞伎俳優の市川團十郎さんが持病で声が出なくなった時に服用したというのが有名な話として残っています。
外郎の薬の用法
漢方薬として知られている「透頂香」の飲み方をご紹介します。
成人の場合は、1回あたり10~20粒。
1日3回から4階。
飲み方は、白湯で服用します。
白湯とは、水をはわかしただけで何も入れないお湯のことです。
温度の目安は、50度前後まで冷ました状態です。
透頂香の名前の由来
透頂香の名前の由来は、京都と関係します。
元は、外郎家の祖である陳延祐が家伝薬を大陸から博多に持ち込んだのが始まりです。
その後、京都に伝わった時に、ニオイ等の特徴から名前が決まったそうです。
体のニオイ消しに用いた際には、「いただきからよい香りが透き出てくる」という意味が込めて、「透頂香」という名を帝から授かったそうです。
ういろうで有名なお店
外郎の特産地などについては、別の記事でご案内しております。
名古屋には、複数の有名なお店があります。
- 大須ういろ
- 青柳総本家
- 餅文總本店
- 雀おどり總本店
- もち源
等が名古屋銘菓としても知られています。
各店舗には、他にもこだわりの味や伝統の職人の技術がつまった銘菓があります。
ネットで注文が可能な店舗が増えています。
和菓子と健康の関係
体に良いものは積極的に取り入れて、バランスの良い食生活を心がけましょう。
和菓子は、美容や健康にも良いことがいろいろあります。
和菓子は美容と健康に良い?通販購入前にあんこの効果を知っておこう!
最近は、米粉を使用したグルテンフリーのお菓子等を展開するカフェも登場しております。
小麦粉にアレルギーを持つお子さまにパンやパスタを食べさせてあげたいという方は、別の製造方法によって、楽しめるメニューがあるかもしれません。
ぜひ原材料も確認しながら、商品を探してみてください。