ういろうとは?発祥の歴史や由来、ようかんとの違い

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こんにちわ。

慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。

ういろうは、博多、山口、京都、名古屋、小田原など日本各地でさまざまな味があり、名物となっています。

和菓子の中では、蒸し菓子のカテゴリに入ります。

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おいしい和菓子を探していたら、気になった商品があった。

でも一度店を出たら、商品の種類がわからなくなったことってありませんか?

見た目が似ている和菓子はいろいろありますね。

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今回の記事では、ういろうとようかんの違いについて、ご紹介していきます。

ういろうと羊羹の違い

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ういろうとは

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ういろうとは、和菓子の中でも蒸し菓子の一種です。

漢字で書くと、外郎と書きます。

別の言い方では、外郎餅とも言います。

作り方は、米粉などの穀粉に砂糖と温水を練り合わせて、型に注いでせいろと呼ばれる大きな蒸籠で蒸して作ります。

主原料には、もち米やうるち米などの米粉の他、わらび粉を用いることもあります。

【栄養素】

エネルギー:183㎉

たんぱく質:1.1g

脂質:0.2g

炭水化物:44.1g

脂質:0.2g

※上記は、文部科学省が提供する「食品成分データベース」に基づいた成分データとなります。

おやつに食べるカロリー摂取量目安は、100~200kcalと言われていますので、間食にもおすすめです。

ようかんとは

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ようかんとは、小豆を主原料とした餡を型に流し込み寒天で固めた和菓子です。

漢字では、羊羹と書きます。

ようかんには、水羊羹、蒸し羊羹、練り羊羹という種類があります。

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ういろうの原料は?

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【原料が違う】

前述のように、それぞれに使用する材料が異なります。

外郎には、小豆が使用されません。

米粉や小麦粉、わらび粉などの粉を蒸して固めたものになります。

【食感の違い】

食感としては、ようかんは、柔らかくて、舌触りが滑らかになります。

外郎は、モチッとした食感があります。

もちろん、それぞれを別の機会に初めて食べた時には、以前のことを覚えておらず、どちらかわからなくなってしまうこともあるかもしれませんね。

【自分の舌に自信がない方へ】

自分で見分けるのは無理!難しい!

こんな時には、原料について、質問したら、はっきりしますよ。

ういろうの起源や歴史

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外郎は、地域によっても食感に違いがあります。

ちょっとだけ歴史や起源についてご紹介していきます。

【外郎の起源】

外郎の起源は、室町時代までさかのぼります。

中国から伝来したお菓子となります。

江戸時代に一般の庶民にも広まったとされています。

江戸時代に小田原名産の去痰の丸薬として広がりました。

元の医師であった陳宗敬が日本に帰化し、博多で創業しました。

その子孫が京都西洞院に透頂香と称して売り出したことで広がったという説もあります。

その後に小田割に伝わったものが、全国的に広まったのはもっと後の話です。

起源は、いろいろありますが、色が外郎薬に似ていたことから外見的特徴にちなんで、外郎と名付けられたという説もあります。

他にも陳総敬の子である宗奇が、京都に出向いた際に、献上した外郎薬の口直しとして添えたお菓子に由来するという説もあります。

【外郎の発祥の地】

産地としては、山口と小田原が有名です。

【小田原と山口の違い】

主な違いは、主原料です。

山口では、わらび粉が主原料です。

そのため、わらび粉を使用したことで、モチモチ感が出やすいです。

他にも、原料として、小豆を使用しているので、砂糖で甘さを出す外郎とは異なるのが特徴です。

さらに、山口には、「生外郎」という銘菓があります。

生外郎は、非常にレベルが高いため、ファンの方は、遠方からでも足を運ぶという方もいらっしゃいます。

小田原の外郎は、外郎家の薬屋が作る薬のことを意味します。

外郎とは、もともと外郎家の家計に伝わる「透頂香」という薬のことを指しています。

それが、外郎家の末裔である小田原家が小田原市で外郎を製造、販売しているという流れになります。

主原料には、米粉を使用しています。

小田原では、歌舞伎にもなった「外郎売」との関係を知ることができる「外郎博物館」があるほど、歴史があります。

全国的に広まったのが、戦後以降と伝えられています。

はじまりは、名古屋。

資金調達に困って、原料調達にも困った末に、外郎などの和菓子づくりをしたことがきっかけという説があります。

そして、経営努力を積み重ね、その後の新幹線開通の際に社内販売されたことで、全国的に知名度をあげることになったというのが有名な話です。

他にも京都の本家2代目の宗希が考案した、外郎薬とともに製法が伝えられたという伝承も残っています。

でも名古屋名物として売られているのはなぜ?

名古屋で有名なお店といえば、「青柳総本家」。

なんと、外郎の売上は、日本一の会社なんです。

でもこの会社、屋号を引き継いだという話もあります。

徳川慶勝から「青柳」の屋号が贈られたという話。

この経緯から、「青柳ういろう」のみが、東海道新幹線の車内で販売を許されていたという話もあります。

結果的に、知名度が上がったということですね。

【外郎の特徴】

外郎は、材料も作り方もシンプルです。

アレンジしやすい和菓子としても知られています。

しかし、温度や水の量一つで仕上がりが変わるため、繊細なお菓子ともいえます。

ういろうの作り方

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外郎の作り方

  1. 米粉などの穀物が原料の粉と砂糖と塩を少々。
  2. 水を加えます。
  3. 1と2をボウルの中で泡立て器で混ぜます。
  4. 混ぜたらレンジ対応可能な容器にラップを敷いて、材料を流し込みます
  5. 600Wのレンジで3分ほど過熱

ぜひ、参考にしてください。

ようかんの作り方

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以下の流れになります。

  1. 鍋に水と粉寒天、上白糖を入れます
  2. 中火にかけて1分以上沸騰
  3. ベラで混ぜる
  4. 3の工程で、混ぜた際にすぐに餡が戻らない程度までに詰まるのを待つ
  5. 型に流し込み、粗熱を取ります
  6. 冷蔵庫で1時間以上冷やす

注意点などは、羊羹のレシピにてご紹介しています。