こんにちわ。
慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
春になると、お花見や節句などご家庭でも屋外でも和菓子を目にする機会が増えますね。
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今回の記事では、春の和菓子として知られているうぐいす餅の由来や歴史、カロリー等を分かりやすくご紹介します。
うぐいす餅とは
鶯餅とは、案を求肥などで丸く包んだものを楕円形にして、左右に引っ張り鶯の形に仕上げた和菓子です。
一般的には、うぐいす粉をまぶして仕上げることが多いのですが、最近はよもぎを混ぜた生地で包んだり、きな粉をまぶすものもあります。
季節としては、早春の和菓子となります。
餅菓子は日持ちしないので、お早めにお召し上がりください。
鶯餅のカロリー
日本食品標準成分表を元にご紹介します。
100gあたりの目安は、
- カロリー:240kcal
- 脂質:0.4g
- ナトリウム:36㎎
- 炭水化物:56g
- タンパク質:3.6g
うぐいす餅の歴史や由来
うぐいす餅は、1846年(弘化3年)になった山東京ヤマの髄質「蜘蛛の糸巻」に記されています。
幕末には、桜餅などと共に、春先の甘未として既に大衆化していたことがわかります。
福井県堺市にある大和甘林堂の鶯餅は、求肥を用いており、三国銘菓としても知られています。
名前の由来は、秀吉が名付け親になっています。
大和郡山の城主だった豊臣秀吉の弟・秀長がお茶会に秀吉を招いた際に献上された餅菓子の美味しさに喜んだ秀吉が鶯に見た目が似ていることから「鶯餅」と命名したのが由来とされています。
うぐいす餅の味や風味
見た目は、新緑を表現したような緑が印象的です。
青い空と白い雲、縁側に広がる季節の草木を眺めながらお楽しみいただけます。
桜を楽しむお花見の会場でのお土産にも選ばれています。
きな粉の香ばしさを感じることから始まります。
やわらかい求肥の食感とほんのりと甘い味が口の中に広がる絶妙なバランスがクセになるという方もいらっしゃいます。
弾力のあるやわらかい求肥を用いることで、モチモチした食感が好きな方には喜ばれます。
最近は、甘すぎないスイーツを探す方も増えています。
しつこくない味わいも、魅力といえます。
きなこと抹茶が合わさっているため、ほどよい苦みもありますので、さっぱりした味わいにしてくれるのも特徴です。
うぐいす餅が有名なお店
全国の有名なお店を厳選してご紹介します。
羽二重苺
菓匠庵おのえの羽二重餅(はぶたえもち)。
菓匠庵おのえは、創業60年以上の老舗和菓子店。
原材料に、卵や小麦を使用していないのも特徴です。
住所:奈良県葛城市新庄167番地
営業時間:8:30~18:00
定休日:日曜日
長五郎餅本舗 本店
長五郎餅は、秀吉が催した北野天満宮の松原での大茶会に餅を献上した由緒ある老舗。
住所:京都府京都市上京区滝ケ鼻町430
電話番号:075-461-1074
営業時間:9:00~17:00
定休日:原則として木曜日
大栄堂本舗
恵み豊かな漁場である明石エリアのお店。
明石物語をはじめ、切り口がかわいらしい和菓子も展開しています。
住所:兵庫県明石市西明石南町1-11-10
電話番号:078-923-0670
営業時間:9:00~20:00
定休日:毎月第3火曜日
鶯餅の食べ方
柏餅などきな粉などの粉末が使用されている和菓子には、こんなご相談も多いです。
「食べ方がわからない」
はじめてご購入される方には、「和菓子用の楊枝」を購入しておくと食べやすいです。
Amazon、楽天市場などの通販サイトでも、洋菓子にも使いやすいオシャレなステンレス製のピックフォークなども販売されています。
通販サイトでは、「ピック楊枝」と検索すると、たくさんの商品が出てきますので、お気に入りの一品を探してみてください。