羊羹は、来客用のお茶請けとしても人気の高い和菓子です。
また、羊羹はお土産やお中元、お歳暮などの季節の贈答用にも適した商品です。
そんな羊羹って「どれくらい日持ちするんだろう?」と疑問に思っている人も多いのではないでしょうか。
羊羹関連記事一覧
【歴史やルーツ、成分なども別の記事で解説しています】
災害時の保存食としての羊羹もあるぐらいなので、結構日持ちするイメージを持っている人も多いかもしれませんね。
今回の記事では、羊羹の日持ちはどれくらいなのか、保存方法なども紹介していきますので、参考にしていただけたらと思います。
羊羹の日持ちはどれくらい?
羊羹の日持ちは、種類や材料、作り方によって変わってきます。
羊羹の種類として代表的なものが、練羊羹、水羊羹、蒸し羊羹の3種類が挙げられます。
有名なお店としては、とらや、たねや、井村屋などが思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。
例えば、各お店の賞味期限は、以下のとおりです。
・とらやの練り羊羹(1年)
・とらやの蒸し羊羹(20日ほど)
・たねやの水羊羹(2ヶ月)
・井村屋の練り羊羹(6ヶ月)
・井村屋の水羊羹(6ヶ月)
他にも色々なお店の羊羹があります。
羊羹の種類と賞味期限
一般的に日持ちが長い順として、練羊羹が一番長くて、次に水羊羹、そして蒸し羊羹の順になります。
水羊羹は水分が練羊羹よりも多く含んでいますし、蒸し羊羹は栗などの季節の食材が含まれていることが多いため、練羊羹よりも日持ちが短くなってしまいます。
このように、未開封だと羊羹は比較的日持ちすることがお分かりいただけたかと思いますが、一度開封してしまうと、関係なくなりますので早めに食べることをおすすめします。
なぜなら、羊羹は開封してしまうと、空気に触れることにより、砂糖が再結晶化したり、空気の中にある菌に触れることによって、カビが発生することも考えられますので、一度開封した際は、早めに食べるようにしましょう。
賞味期限が長い理由
主な理由は4つあります。
- 十分に加熱処理をされている
- 砂糖を多く含んでいる
- 包装材の進化
- 製造工程における衛生管理
施設内の衛生管理に始まり、消費者の手に渡るまでのすべてが大切です。
施設内の雑菌等で汚染されないような環境配慮が、結果的に賞味期限を延ばしているのです。
他にも、糖類の量が非常に多い食材であることが関係しています。
砂糖が多いと、水とくっつきやすく、防腐効果があるとされています。
つまり、砂糖が長期間の賞味期限にも関係しています。
羊羹の保存方法と注意点
未開封であれば、特に保存方法の指定がなければ、常温保存で問題ないですが、直射日光が当たったり、気温差の大きな場所は避けるようにして、なるべく涼しい場所に保存しておく方がいいでしょう。
開封後の羊羹は出来ればタッパーなどのように、密閉できるものに入れて冷蔵庫で保存するようにしましょう。
通常の練羊羹であれば、開封後も常温保存で問題ないですが、虫が寄ってきたり、砂糖が溶けてベタベタしてくる可能性もあるので、冷蔵庫に入れて保存しておくことをおすすめします。
いずれにしても、一度開封したら早めに食べることをおすすめします。
賞味期限切れはいつまで食べられる?
気付いたら、過ぎていた。でも食べていいなら、今食べたい。
こんな時ってありませんか?
- 贈答品を頂いていたのを忘れていた
- 楽しみにとっておいたら、食べ損ねていた
なんてことはよくある話。
では実際にいつまでなら食べていいのでしょうか?
【未開封ならいつまで?】
未開封の羊羹も小豆など餡のみの場合は、おおよそ1年とされている商品が多いです。
餡以外の栗などの材料が入っている場合は、メーカーによっても異なりますが、数日から1ヶ月程度とかなり短くなります。
【開封済みの商品ならいつまで?】
開封したバイは、砂糖が再結晶化することで、食感が変化します。
風味も落ちてしまいます。
なぜ?
- 湿気
- 浮遊している菌
などに晒されてしまうことで、カビなどが繁殖しやすくなります。
さらに、腐敗が進行することで、さらに短くなります。
【冷蔵庫保存すれば長持ちするの?】
よくある話ですが、冷蔵すれば、多少は日持ちするかも!と何でも冷やしてしまう人がいます。
しかし、常温保存が前提の商品の場合、冷蔵庫に入れたからといって、期間が延びることはありません。
むしろ逆に、砂糖が再結晶化することで、食感も変わってしまいます。
【手作りの場合はどうなる?】
一般家庭で、夏につめたい水羊羹をレシピを見ながら作ってみた!
ご家庭で出作りした商品は、市販と異なり、加熱や殺菌処理ができません。
つまり、食べられる日数も短くなります。
長くても3日以内には食べきるようにすることをおすすめします。
【記載がない商品の場合】
スーパー等で販売されているお中元商品で、半額になっていたから購入してみた。
お得だし、羊羹だからと思ってたら、いつのまにか2年、3年経過していた。
こんなシーンではどうすればいいのでしょうか?
そもそもお中元商品とは、7月初旬から9月中旬を目安に消費することを想定しています。
つまり、水羊羹であれば、90日程度を想定しています。
よって、食べるとしても前部を食べるのではなく、一部を食べてみてお腹を下すとか腹痛などの症状がないかを確認しましょう。
安易にネットで紹介されていたからと判断すると素材の違い等でお腹をこわすことも考えられます。
慎重に考えるなら、新しい商品を購入しておくことをおすすめいたします。
美味しいものは、美味しく味わえる期間内で楽しむようにしましょう。
長期保存を前提とするコツ
風味や食感などは、人によっては、わかりにくいという意見もあります。
ついもったいないと思ってしまう人は、購入日を記載しておくほうがわかりやすいと思います。
いったんは、購入日別に分ける。
その上で、期限切れにならないように、順に食べる。
この方法を徹底することで、さまざまな商品が言えに届いた時にも味が落ちる前に楽しんでいただけるのではないでしょうか?
高温多湿を避けるといってもさまざまな条件による違いがあります。
いつも暮らしている場所で慣れた気温や室温では、少しの気温差では何も感じない人もいます。
しかし、保存されている食品は、長時間保存しておくことで少しずつ劣化していきます。
まずは、本当に長期保存に対応しているのかを確認。
その上で、自分たちの消費可能な分だけを順に消化。
自分へのご褒美で、お腹をこわすことがないよう注意しましょう。
【5年、10年食べられる?】
自然災害がいつ発生するかわからない。
非常食セットを用意したいと考えているご家庭に朗報です。
なんと、羊羹にも5年保存対応の商品があります。
60gを5本セットで販売している会社があります。
1本で170kcalのエネルギー補給が可能です。
水が無くても食べやすい。
片手で手軽にカロリー補給ができるおやつをお探しなら、羊羹はおすすめですよ。
小さいお子さんがいらっしゃるご家庭にも、特定原材料に含まれている材料が含まれていないため、アレルギーの心配もありません。
【自衛隊共同開発商品も登場】
実は、航空自衛隊三沢基地の協力で、井村屋が製品化した商品があります。
栄養補助食品として、子どもから大人まで好きな人も多い「濃厚チョコレート」風味の商品も2014年7月9日~登場しているのです。
ぜひいろいろな商品を探してみてください。