こんにちわ。
慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
冬の和菓子といえば、酒饅頭という人もいるのではないでしょうか?
冬の和菓子については、別の記事でもご紹介しております。
他の饅頭の情報一覧。
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今回の記事では、酒饅頭の歴史や由来、発祥の地等をご紹介します。
酒饅頭とは?
酒饅頭とは、もち米と米麹を使ってつくられた酒種を皮の生地に使用するのが一般的です。
麹とは、米や麦、大宇などの穀物にコウジカビなどの食品発行に有効なカビを中心にした微生物を繁殖させたものです。
コウジカビは、でんぷんやたんぱく質などを分解するさまざまな酵素を生産、放出します。
蒸し米や虫麦のでんぷんやタンパク質を分解し、精製するグルコースやアミノ酸を栄養素にして増殖します。
酒饅頭の賞味期限
賞味期限は、商品によって異なりますが、1日~5日の商品が目立ちます。
開封後は、早めにお召し上がりください。
酒饅頭の保存方法
直射日光、高温多湿を避けて保存する。
酒饅頭の名前の由来
酒饅頭の名前の由来は、作る工程にあります。
麹の発行する力を使って小麦の皮をやわらかくして膨らませる製法が使われているのですが、お酒をつくる工程と似ているため、酒饅頭という名前がつけられたとされています。
他にも、仕上がった商品からもお酒の香りがすることも由来とされています。
酒饅頭の味の特徴
皮は、もちもちとした食感がくせになるという声も聞こえてきます。
中に餡を入れているお店も多いことから、食べやすいという意見もあります。
蒸し菓子ですので、お酒の香りが口に入れた時にふわっとるのも普通のお饅頭と一味違うので、ファンも多いです。
酒饅頭の美容効果
和菓子は美容と健康によいという話を聞いたことがありますか?
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美肌効果
饅頭に使用されている酒粕についてご紹介します。
酒粕には、ビタミンB6が豊富に含まれています。
ビタミンB6には、以下のような効果が期待されています。
- 免疫機能の正常なはたらきを維持する
- 皮膚の抵抗力の増進にも必要
- 赤血球のヘモグロビンの合成にも欠かせない栄養素である
- 肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐことから関脂肪の予防効果も期待されている
などがあります。
ビタミンB6はタンパク質の代謝を促進する効果がありますので、お肌の調子が悪いとか爪など皮膚や粘膜を健康な状態にするために必要な栄養素の一つです。
酒饅頭の歴史
酒饅頭の始まりは、江戸時代後期から明治時代の初期といわれています。
発祥の地は福井県
福井県の三国町にある「三国湊」が北前船の寄港地として日本海交易の拠点となっていた時期にさかのぼります。
当時、福井県の三国に船の乗組員たちが停泊していた時、地元の人達に酒万寿という当時の酒饅頭のようなものの作り方を教えていたそうです。
たちまち評判になって「酒万寿や」が誕生することになったのが始まりと言われています。
酒まんじゅうには、あんこの糖質も含まれているため、お腹いっぱいになるのも特徴です。
酒饅頭の有名な地域
酒饅頭が有名な地は、福井県以外にもあります。
越前三国名物「にしさか」
「にしさか」の酒饅頭は、北前船で栄えていた頃から伝わる独特の製法によってつくられている郷土銘菓です。
群馬県の角田製菓
群馬県高崎市には、酒まんじゅうの専門店があります。
群馬県で164年の歴史がある老舗和菓子店です。
着色料や保存料を一切使用せずに、昔ながらの自然発酵と独自の技術で仕上げています。
日光の和菓子店湯沢屋
湯沢屋は、栃木県日光市にある老舗和菓子店です。
世界遺産の東照宮や大正天皇日光御用邸にも献上された元祖日光酒饅頭を提供しています。
酒饅頭と羊羹はネット通販でも購入可能になっています。