こんにちわ。
石川県金沢市で慶応3年創業の老舗和菓子店「末広堂」です。
和菓子の種類については、さまざまな記事でご紹介をしております。
和菓子には、主に3つの種類があります。
生菓子
半生菓子
干菓子
それぞれの特徴もご紹介しています。
和菓子の種類や名前【上生菓子と生菓子との違いや歴史、ルーツ等を解説】
今回の記事では、半生菓子とは?について、分かりやすくご紹介しています。
和菓子の種類と違いの特徴
和菓子は、食品衛生法により、水分量の違いで分類されています。
生菓子、半生菓子、干菓子の3つの種類があります。
わかりやすい特徴は、水分含有量です。
生菓子は、水分量30%以上
半生菓子は、水分量が10%~30%
干菓子は、水分量が10%以下となっています。
生菓子の代表例
生菓子には、上生菓子と並生菓子の2種類があります。
日頃のおやつなどに食べられているのが、並生菓子、おもてなしや茶会などで使われることが多いのが、上生菓子となります。
生菓子には、いろいろな種類があります。
上生菓子は6種類ある
練り切り
練り切りとは、白餡に砂糖、山芋やみじん粉などのつなぎの食材を加えたあとに、練ったあんを主原料とする生菓子のこと。
正しい名前は、練り切りあんと言います。
こなし
こなしとは、白餡を主原料としています。
【こなしと練り切りの違い】
どちらも餡をベースに作られているので、見た目には見分けがつきにくいです。
製法が違います。
こなしの場合は、白こし餡に小麦粉、上新粉などを混ぜ合わせて蒸しあげたあとに、砂糖などを混ぜて硬さを調整しながら、もみこなす。
練り切りの場合は、白こしあんにつなぎとなる給費や山芋を入れます。
火にかけて練り上げます。
地域的な特徴もあります。
練り切りは、関東が中心です。
こなしは、関西が中心です。
求肥とは
求肥とは、材料のひとつです。
白玉粉または餅粉に砂糖や水飴を加えて練り上げたものになります。
【求肥とお餅の違い】
求肥はもち米を粉末にしたものに水や砂糖や水飴を加えます。
お餅は、蒸したもち米をついて作ります。
違いとしては、味が大きく異なります。
餅は、甘くありませんが求肥は、砂糖などを加えるため甘くなります。
軽羹
軽羹は、鹿児島県をはじめとする九州・沖縄地方特産品。
すりおろした大和芋やつくね芋とうるち米を半渇きで粉状ににした「かるかん粉」を混ぜて蒸した皮。
見た目は、純白で、やわらかい生地が特徴です。
名前の由来は、「軽い羹」という意味であるといわれています。
本来は、外郎となどと同じ分類だったのですが、饅頭状にしたり、中に餡を仕込んだものなどが一般的になています。
道明寺
道明寺とは、水に浸し蒸したもち米を干して粗目に引いた食品のこと。
つぶつぶの食感が特徴です。
練り切りや寒天と合わせるなど用途もさまざまです。
錦玉羹
寒天と砂糖や水飴を煮溶かし、型に入れて固めたものです。
江戸時代では、「金玉羹」という名前が一般的でしたが、「錦羹」や「琥珀羹」などの名前で呼ばれるようになりました。
そのほかの種類
生菓子の中には、練り物、流しもの、餅物、蒸し物などがあります。
干し菓子の中には、落雁、飴、おせんべいなどの乾きものがあります。
上生菓子の中には、羊羹、こなし、求肥(ぎゅうひ)などがあります。
カステラなど卵を使った洋菓子や栗、サツマイモなどを使ったモンブランなどの季節の洋菓子も人気ですが、コロナ禍になって、間食が増えたことで、カロリーが低い桜餅、柏餅、草餅、最中、おはぎなど「あん」が入った練りものにも注目が集まっています。
カロリーのほかにも、日持ちする食べ物を選ぶ方には、乾燥させた干菓子や揚げ物などを選ぶ方もいらっしゃいます。
半生菓子の商品例
昔から、半生菓子は、別の言い方では、「一口もの」と呼ばれています。
半生菓子に該当する和菓子をご紹介します。
半生が菓子の中にも、
あん菓子:ぜんざい、石衣
煉り菓子:きびだんご、求肥
流し菓子:羊羹
焼き菓子:桃山、草紙
掛け物:甘納豆
などがあります。
半生菓子は日持ちするの?
生菓子に近いですから、日持ちは長いとは言えません。
おおよその目安は、3日~1週間程度の商品が多いです。
生菓子に近い商品ほど、水分量が多いため、早めにお召し上がりください。
半生菓子が有名なお店
半生菓子が有名なお店は、京都に多いです。
厳選してご紹介しています。
京都の老舗和菓子店:高野屋貞広